笹川俊先生が責任著者になっている論文が Frontiers in Sports and Active Living 誌に掲載されました。

笹川俊先生が責任著者になっている論文が Frontiers in Sports and Active Living 誌に掲載されました。タイトルは、「Effects of Occasional and Habitual Wearing of High-Heeled Shoes on Static Balance in Young Women」です。こちらの論文は、女性バイオメカニクス研究者による女性バイオメカニクス研究者のためのリサーチトピック「Women in Biomechanics and Control of Human Movement: 2021」に収録されています。

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<解説>
この論文では、ハイヒールの着用が安静立位バランス制御に及ぼす影響について検討しています。ハイヒールの着用習慣がある/ない若年女性を対象に検討を行った結果、着用習慣のある被験者(5cm以上のハイヒールを週5日以上着用)では、ハイヒールを履いた時だけでなく、裸足での立位時にも、バランス制御に変化が生じていることが明らかになりました。あまり知られていませんが、ハイヒールの習慣的着用は、腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)筋朿の短縮、アキレス腱の横断面積・剛性の増大、足関節の能動的可動域の低下などを生じさせることが明らかになっていて、今回の研究結果の背景には、こうした筋腱の構造的・機能的変化があることが示唆されました。論文では、ハイヒールを履いた後にはストレッチをして、足関節周りの柔軟性を維持しましょう、ということを提案しています。